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片貝 秋雄; 玉田 正男; 永本 浩之*; 宮川 博*
日本イオン交換学会誌, 16(2), p.122 - 126, 2005/05
アクリロニトリルとメタクリル酸との放射線共グラフト重合法及びグラフト鎖中のシアノ基のアミドキシム基への変換によって、キレート形成基としてアミドキシム基を持つキレート繊維を作製した。放射線共グラフト重合法でのモノマーを繰り返し使用して、グラフト鎖の組成及び重金属イオン吸着容量に及ぼす効果を調べた。共グラフト重合で生じるホモポリマーの量が0.15g/Lと無視できるほど少ないために、4回モノマーを繰り返し使用しても共グラフト率の低下は初回の170%に比べて10%程度であった。アミドキシム基密度,亜鉛及びカドミウムの吸着容量への影響は小さかった。4回モノマーを繰り返し使用することにより、50%コストダウンすることができた。
高橋 学*; 田中 和也*; 玉田 正男; 青井 透*
環境工学研究論文集, Vol.41, p.229 - 235, 2004/11
放射線を用いるグラフト重合法により、グリシジルメタクリレートを不織布にグラフトさせ、化学処理により金属捕集機能を持つイミノ二酢酸型捕集材を合成した。40Cで2時間グラフト重合させ、グラフト率は170%に増加した。合成したイミノジ酢酸基量が2.1mmol/g-捕集材の捕集材を用いて、鉄イオンとマンガンイオンの吸着性能を評価した。鉄イオンとマンガンイオンの各分配係数は共存イオンの増加によって減少した。鉄イオンとマンガンイオンは、捕集材を充填したカラムを用いて空間速度SV=1000hで完全に除去できた。両イオンの吸着容量は、5回の繰り返し吸脱着試験で80%に減少することがわかった。
八巻 徹也; 浅野 雅春; 前川 康成; 森田 洋右; 諏訪 武; Chen, J.*; 坪川 紀夫*; 小林 和博*; 久保田 仁*; 吉田 勝
Radiation Physics and Chemistry, 67(3-4), p.403 - 407, 2003/08
被引用回数:76 パーセンタイル:97.01(Chemistry, Physical)固体高分子型燃料電池用電解質膜に応用するため、線架橋(340,60~240kGy)して得られたポリテトラフルオロエチレン膜にスチレンを線グラフト、次いでスルホン化によって導電性基を導入した。スチレンのグラフト率は、グラフト重合に必要な線量,温度,時間を変化させることにより、5~120%の範囲で制御できた。このグラフトスチレン鎖にスルホン基を導入し、イオン交換容量を測定したところ、0.5~3.3meq/gの値を得た。スルホン基を含むグラフトスチレン鎖の膜内における分布状態を調べるため、イオウ元素をX線分析した結果、膜の内部にまで均一に分布していることが確かめられた。これらの結果を学会で発表し、論文投稿する予定である。
Basuki, F.*; 瀬古 典明; 玉田 正男; 須郷 高信; 久米 民和
日本イオン交換学会誌, 14(Suppl.), p.209 - 212, 2003/00
放射線グラフト重合は目的とする官能基を既存の高分子基材に導入できる優れた手法である。リン酸基を有する捕集材を合成するため、不織布に対してリン酸基を有するメタクリル酸エステルモノマーをグラフトした。幹ポリマーはポリエチレン不織布を用い、200kGy電子線照射したのち、モノマーを10%含むメタノール/水(10/90)混合溶媒による前照射グラフト重合反応を行った。その結果、185%という高グラフト率が達成された。得られた捕集材の吸着容量は吸着材1g当たり、コバルト,カドミウム,鉛イオン3mmolであった。また、これらの金属イオン除去は250hの空間速度で可能であった。
K.Bahari*; 三友 宏志*; 円城寺 太郎*; 長谷川 伸; 吉井 文男; 幕内 恵三
Die Angewandte Makromolekulare Chemie, 250, p.31 - 44, 1997/00
被引用回数:32 パーセンタイル:76.47(Polymer Science)生分解性ポリマーの成形加工中の熱分解を制御する研究の一環として、ポリ(3-ヒドロキシブチレート)(PHB)へのスチレンの放射線グラフト重合を行った結果、次のような知見を得た。1)前照射グラフト法により、グラフト率は重合温度及び線量を変えることにより、最高40%のものが得られた。2)低温で照射したPHBにスチレンモノマーを気相で導入すると、室温ですべてのラジカルが成長ラジカルに転換した。3)成長ラジカルは70Cという高い温度でも観察でき、グラフト重合とともに減衰した。4)グラフト物を310Cまで加熱して幹ポリマーのPHBを熱分解し、枝ポリマーを回収した。5)グラフト重合時間により後期のグラフト率の増加は、分子量の増加ではなく、分子鎖数の増加であった。
Y.S.Soebianto*; 吉井 文男; 幕内 恵三; 石垣 功
Angewandte Makromolekulare Chemie, (2483), p.149 - 158, 1987/00
被引用回数:8 パーセンタイル:45.51(Polymer Science)エチレンとプロプレンの組成の異なるエチレン-プロピレンゴム(EPR)へのアクリ酸(AAC)の空気中電子線による前照射グラフト重合を行った。グラフト率は生成したラジカルが不安定なために前報のポリ(4-メチルペンテン-1)に比べると極めて低かった。反応液AACと水の中にアルコールを添加するとホモポリマーの生成が抑制でき、グラフト率が増加した。グラフト率はプロピレン含有率により大きく異なり、プロピレン量の増加とともにグラフト率は低下した。この結果は生成したラジカルの安定性と良く対応し、グラフト重合が起きやすいEPRほどモノマーを添加する前のラジカル濃度が高かった。生成したラジカル種は、照射直後は、アルキルラジカルとパーオキシラジカルの二種であるが、昇温とともにアルキルラジカルは急激に減少し、パーオキシラジカルのみが残った。
大道 英樹; 吉田 健三; 鈴木 和弥; 荒木 邦夫
Radiation Physics and Chemistry, 11, p.327 - 334, 1978/00
ポリ塩化ビニル粉末に対するブタジエンガスの放射線グラフト重合プロセスを開発し、得られた成果をとりまとめた。反応容器の選定にあたっては、構造が単純であること、グラフトポリマーの生産量が大きいことに着目し、撹拌式移動層反応機を用いることにした。反応機の内部にコバルト60の線線源を挿入し、線源の有効利用をはかった。反応機内の線量率分布のシミュレーションを試み、計算値と実測値がほぼ一致することを確かめた。反応機内粉体層の半径方向の温度分布はほぼ均一であった。これは半径方向に粉体を撹拌したことによると結論した。反応機内のグラフト率分布を測定したところ、対数正規確率分布に従っていることを見出した。この反応機で得られたグラフト物の物性を明らかにするとともに、プロセスの経済的評価を試み、工業化するのにふさわしいプロセスであることを明らかにした。
貴家 恒男; 清水 雄一; 佐々木 隆; 玉置 寛*; 荒木 邦夫
高分子工学, 30(341), p.353 - 540, 1973/00
本報告はポリエチレンの放射線改質の開発研究において、酢酸ビニルと塩化ビニルの混合モノマーを前照射したポリエチレンと反応させると、耐衝撃性と抗張力が同時に向上することに着目し、グラフト鎖の数と長さのいずれに基き諸物性が発現するかを成型性との関連において検討するための、予備的研究の成果である。すなわち、グラフト物を溶媒に一旦溶解させた後分離し、反応条件の組成に対する影響をしらべたところ、1)化学的に反応しているポリエチレンの量と真のグラフト率は反応温度が高い程初期増加速度が大きい。塩化ビニルモノマーの組成を多くするとこれらの値を増加させる傾向を示す。一方、メタノールの共存は反応ポリエチレンの共存は反応ポリエチレンの初期増加速度には影響を与えないが、真のフラフト率を著しく減少させた。2)反応ポリエチレン量の増加が見られなくなってからも、真のグラフト率が増加することから、グラフト鎖の生長が逐次的であると推定した。